2017-10-28(Sat)

ちゃののお話⑮/それでも遊びまわる猫

ちゃのの弔いに来たチャトラのボス猫に「ありがとう」と心の中で呟きながら、私はそっと窓を閉めた。そして、その日は気のすむまで泣かせた。このボス猫は、我が家に勝手に侵入してきてちゃのの餌を食べたりしていましたが、ただの図々しい猫ではなかったようです。息子の話の中で、台所で、このボス猫がカリカリを食べている横で、ちゃのが、それを座って見ていたと言っていた事があったのですが、当時私は、ちゃのがイジメられて餌を横取りされているのだと思っていたのです。でも、そうではなかったよう。ボス猫は毛並みが良くて強そうで、大きな猫だったのですが、首輪をしていませんでした。ドラだったよう。息子曰く、ちゃのがボス猫に自分のエサ(カリカリ)を御馳走していたのではないかと。・・・(これ食べていいニャリ!)と。そう考えないと、何度も追い払っても侵入してくるなんて考えられません。きっとあの猫は、ちゃのをイジメて我が家に勝手に侵入する図々しい猫だったのではなく・・

・・・ちゃのが招待した、我が家の客人だったようです。

やがて、鳴き声は消え、ボス猫はいなくなった。鳴き続けたのは30分ぐらいだった。この出来事から、私は、動物の感情の高さというのは、人が考えている以上なのだと思った。最初、このボス猫に、ちゃのは猫パンチされて、頭に爪刺された相手だったが、まさか仲良くなっていたとはね。ちゃのの社交性の高さにも驚いた。

さて・・・不思議な出来事はまだまだ続きます。

2-3日後、長男がバイトから帰ってきて言います。今、家の前の道路から我が家に光る玉が跳ねて飛んでいったのを見た、と。外はまだ昼間。絶対見間違いでは無いと言う。さらにこの光を「ちゃのだったのでないか」って言いだした。私は「ああ、そう、じゃ、ちゃのが相変わらず外で遊んでるんでしょ」なんて適当に返した。一瞬の目の錯覚みたいなものだろう程度に思っていたのです。しかし、しかし、その後、私は、俗にいう怪奇現象?(www)を身をもって体験することになります。


ちゃののお話⑯/一緒に眠る猫へ続く


 



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2017-09-20(Wed)

ちゃののお話⑭/悲しく泣く猫

ちゃのがお骨になったその翌日から、不思議なことが沢山起きたのです。

仕事から帰宅すると、引きこもり息子が変なことを言い出した。「今日、かーちゃんが仕事に出かけて直ぐに、かーちゃんの部屋からカチャカチャと物音がしたんだ。」という。それで何だろうと、見にいくと変わったことは何もない。それでまた自分の部屋に戻ると、また「カチャカチャ」と音がするという。で、再び見に行くけど何も変わりない。これが3度続いたのだという。息子は、ちゃのが鰹節を食べているのではないかと言うのです。私の部屋には、ちゃのの骨壺とその横には、ステンレスの器の中に入れていた、大好きだった鰹節。にわかには信じがたい話だったけれど、「じゃぁ、鰹節食べてたのかもね。ちゃのってくいしん坊だものね」なんて言って受け流した。・・しかし「音」がするってことは、ステンレスの器が動く音か???モノが動く????????いやいや、まさかね。。。

私は、ステンレスの器を見つめて、「これが本当に動くのなら、凄いぞ、ちゃの。映画「ゴースト/ニューヨークの幻」みたいじゃん」と思った。
今も、ここにいるのかな、幽霊でもいいよ。会いたいよ。だけど、目玉飛び出している姿じゃ泣いちゃうけど。。

さあさ、夕食の支度じゃ。悲しいことがあっても、不思議なことがあっても、日常は止まらない。お腹はすくし、お風呂には入らなきゃならないし・・・。家事もしなきゃいけないし。・・で、とっとと終わらせて、ビールを「プシュッ!」 TVをつけて観ていた。時間は夜9時前だった。
すると、外から・・・

「ニャ----- -- - -」      「ナァ-- - - -」      と猫の鳴く声。 何度も。

私はTVを消した。 何故なら、 今まで何十年も生きてきて、これほど悲しそうに鳴く猫の鳴き声を聞いたことがなかったから。
ここは2階の自分の部屋。泣いている猫は、きっとちゃののお友達なのだろう、と予想はした。死んじゃったことがわかったんだね。猫がいるのは、空き家になっている、隣の家の屋根の上だろう。私の部屋の窓から僅か2mほどの場所だ。

窓を開けた。私は驚きと同時に、目から火山の爆発のような涙が飛び出た。




・・・・だって、そこにいたのは、ちゃのをイジメていた(と思っていた)あの茶トラのボス猫だったのだもの。




ちゃののお話⑮/それでも遊びまわる猫へ続く





2017-04-21(Fri)

ちゃののお話⑬/お骨になった猫

外に出て向かった先は、例の道路、白いタオルをかぶせられた何かが見えた。向こう側の畑と道路との段差は約30センチ。
そして脇に電柱が立っている。その電柱の下のタオルの下には、間違いない、ちゃのの毛色した猫。信じたくなかった。

お兄ちゃんが、「誰かが、タオルを被せたみたいで・・・」

体は綺麗だった。タオルをめくり、ちゃのを確認した・・・・・「目・飛び出してるんじゃん・・・(T^T)  左目・・・。」
私は、タオルを被せたまま、ちゃのを抱いた。心配そうに私を見ているお兄ちゃんに頭を下げ、お礼を言って家に戻った。
目玉が飛び出しているのを、他の家族には見せないことに決めた。ショックを受けてしまうから。

家に入ってすぐにやったことは、「ハンサムなお顔が台無しだね」って言って、お顔の左側だけハンカチで覆って結んだ。

多分、ちゃのは遊んで帰ってくるときに、畑のところから、ぴょんと飛んで、道路におりようとしたんだ。そして右側の頭を走ってくる車にぶつけたのだろう。だから、体は無傷だったのだんだ。だけど、右をぶつけたから、左側の目玉が飛び出しちゃったんだよね。空中でぶつけたのか、ぶつけた右のお顔は、ただ眠っているように綺麗だった。白いタオルは、よく工事現場の男の人が頭に巻いているような感じのタオルだった。飼い猫とわかり、タオルを被せてくれたのだろう。

どうしたらいいんだろう・・・。私は何が何だかわからずに、妹に電話したら、心配して妹と義理の弟がすぐに駆けつけてくれた。
「火葬してあげないと・・」 教えてもらった電話番号に電話して、翌日、ペットの火葬やさんを手配した。

悲しくて涙?? は、出なかった。それは、多分、これは予測しえた事だったから。

ちゃののお気に入りの、ひざ掛けで包んで、お布団の上で、いつも寝るみたいに、お腹の横に、ちゃのを置いて、ウトウトした。
いつものダブルエビ状態。暖かな夕刻だった。

4~50分ぐらいしたら、別部屋にいた、息子が入ってきて、「かあちゃん!大丈夫??」

大きな声にびっくりして起きた。息子は息子で、ギョッとしたらしい、だって母親は猫の遺体を抱いて寝ていたのだもの。

もう、この姿でいられるのは、一晩だけ。明日はお骨になってしまう。そう思いながら、ちゃのの体を撫でた。
すると、とっても、不思議なことが起きたのです。

ちゃのが、左耳のところで「ゴロゴロ・・・・」言ってるのが聞こえるんです。とっても安心しているように。

びっくりした私は、一瞬手を放すと、「ゴロゴロ・・」は聞こえなくなった。

再び、ちゃのを撫でると・・・間違いない。左耳から、猫が安心しているときの「ゴロゴロ・・・」が聞こえるんです。

一瞬、私は「本当は、生きているんじゃないの!」と思ってしまったのです。本気で。

頭蓋骨割れているのに。目玉飛び出しているのに。体も硬直してしまっているのに。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・死んでいることに間違いはないのだ。私は混乱した頭を落ち着かせた。

だけど、
この不思議な現象は、その日ずっと続いたのです。


この事で、私が確信したことは、体が死んでも、魂は生きているということ。そして、遺体に触れれば、死者は、それを感じ取ることができるということ。死後は、痛みを伴わないということ。私は、あの「ゴロゴロ・・」にわずかながらですが、気持ちが救われた。だけど、何故左耳だったのだろう?ずっと不思議だった。しかし、それは、このお話の3話目を書いているときにその理由に気付いたのです。それは、また次の機会にお話ししましょう。

夜、娘のみいちゃんに電話して、ちゃのが死んじゃったことを話すと、彼女は泣き出した。あまのじゃく親父は、ただ無言だった。翌日、予定時間よりも少し早く来たペットの火葬やさんに、ちゃのを預けた。その後、みいちゃんが来たけど、間に合わなかったと、彼女はまた泣いた。

数時間後、ちゃのは、ちいさくて綺麗な布で覆われた骨壺に入って戻ってきた。

ちゃのとの生活はこれで終わった???。

いえいえ・・・・・・・・ちゃののお話は、実は、まだまだ、続きがあるのです。



ちゃののお話⑭/悲しく泣く猫へ続く



2017-03-18(Sat)

ちゃののお話⑫/いうことを聞かない猫

ちゃのを外に出さないようにしようと、あまのじゃくおやじ(父親)に協力してもらう。広い道路に出てしまったことを話すと、親父は、「大きな道路に出たら、こいつは絶対に「のし猫」になる!」と言って、協力的だった。そして外に出さないようにしてから一週間後、帰宅し、つい油断して家の扉を開けると・・・やられてしまったのです。ちゃのったらドアを開けるのを待ち構えていて、開けた途端に外に飛び出してしまった。追いかけていくと、よりによって例の大通りに一目散に向かって走っていく。そして、あの大通りを走り抜けると、その向こうの畑に入ってしまったんです。私はちゃのを捕まえようと、畑に入ると、畑は耕したばかりだったようで、足が土に入り込んでしまい、それ以上追いかけるのは無理だった。畑の持ち主に見られていたら、こっぴどく叱られるだろう・・。と思いながら、仕方ないと、その日は、ちゃのを捕まえるのを諦めた。ちゃのは、遅くなるまで帰ってこなかった。よっぽど外が楽しかったのだろう。深夜、ちゃのは私の部屋のいつもの窓を開けて、帰ってくると、夢うつつの私の布団に入り込んできた。安心した。いつもどおり、私のおなかの中で丸くなって一緒に眠りにつく。ダブルエビ状態で。

その日以降も、何度も脱走を繰り返していた。外に出てはダメって叱ってみても、いままで外に出していたのが、突然、外に出られなくなった理由など、本人に理解できるはずもない。もともと、頭のいい猫なので、少しづつでも、大通りは危険だということを学習してくれればいいと願いながら、できるだけ外にださないようにしよう。ということにした。それ以降、脱走してしまって、捕まえられない時には、無理には追いかけないようにした。でも、捕まえたときの、家に戻るときのちゃのときたら・・・。

シャーーーーーッ!!!    (・・めったにシャーしない猫なのに。)こんなちゃのとの戦いはその後1年間続く・・・・。


そして、とうとう心配は現実になってしまうのです。

それは、ちゃのがきてから5年目の秋の土曜日のお昼すぎ頃。

近所のお兄ちゃんが来た。「猫が道路の脇で・・・・・・・・・・・・・・」と。




ちゃののお話⑬/お骨になった猫 に続く・・・。

◆ちゃののお話を最初から読む?◆



2016-11-05(Sat)

ちゃののお話⑪/閉じ込められるようになった猫

ちゃのがうちに来てから4年目の秋

困ったことになった。

私は仕事を変え、車通勤から電車通勤になったのだけど、車通勤の時はちゃのに見送られる感じだったのが、
電車通勤になって駅まで歩くときに、ちゃのがどこまでもついて来ようとしてしまうようになってしまった。
ここはド田舎ではないので、大通りに出れば、車通りの激しい道路に出てしまう。

なんたって、ちゃのったら、警戒心ゼロ。あぶないから・・・・・・・。

家の中に入れて、逃げるように仕事にいくという状況。あとをついてこなければ、近所から遠くへは行かないので、
最初はさほど心配していなかった。

ところがある日の夜、缶ジュースを買いに大通りに出てふと後ろを振り返って驚いた。
ちゃのが私の後を、ついてきていたようで、道路を渡ってしまったのです。

ショックだった。
最初にネットで調べた、去勢した猫の行動範囲は数十m・・・・・・・・なんて嘘じゃん!。

ちゃのを抱いて、家に入る。

何事もなかったかのようにゴロゴロ言いながら、「うにゃ!」と私の顔をなめまくる猫。

私は明日から、ちゃのを外に出さないようにしようと決めたのでした。



ちゃののお話⑫/いうことを聞かない猫 につづく・・・


プロフィール

ちゃのりん

Author:ちゃのりん
気の向くまま、思いつくまま。
ジャンルなしの落書帳。
[好きな物]
ビールと黄色い生き物

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